腎臓病教室開催のお知らせ(2021.3~)募集は4月末まで

2021年2月19日

腎臓病教室を始めるにあたって(2021.3より開催)

 わが国において2019年時点で人工透析を受ける方は33万人を超え、そのすそ野である慢性腎臓病患者は1330万人との統計があります。すなわち10人に1人が腎臓病に罹患していることになります。
 また最近は急性腎障害(AKI)という概念があり、世界中の入院患者の5人に1人が罹患し命の危険にさらされているとの研究報告が注目されました。

腎臓はおしっこを作るだけの地味な臓器と思われている方が多いと思います。
しかし実際には血液の成分をコントロールすることで全身の多くの臓器と関連を持ち、血圧のコントロールをはじめ様々な人体臓器ネットワークの要ともいうべき存在です。
だからこそ腎臓の異常が他臓器に影響を及ぼし、体調を悪化させ、命の危険にさらされるのです。人の最期はまず腎臓が停止し、尿が出なくなります。そうすると間もなく人は最期を迎えます。

腎臓を守ることが命を守ること といっても過言ではありません。

腎臓の機能は悪化すると改善することはありません。悪化を抑えることが肝要です。
したがって治療の根幹は日々の食事と生活様式にあります。
それが良くないものであれば、正しい情報収集と食事を含めた生活様式、いわゆる行動変容を考えていかねばなりません。 とは言え、何が原因で腎臓を悪くしているかは人によって異なります。
また単に『塩分を減らしましょう。蛋白も減らしてください。水分を摂りましょう』と言われても、なかなか難しいと思います。しかも今後の人生、長期間実践していくとなるとなおさら困難を伴います。
努力を惜しむことは腎機能の悪化につながります。しかし、できれば食事は美味しく、個々の生活にあった無理の少ない生活が、モチベーションを維持しながら腎臓を長くもたせるコツだと思います。

そのための相談・情報提供・支援ができればと考え、腎臓病教室を始めることにしました。 

 当院にはお料理好きで食いしんぼの看護師がおり、主に相談指導に当たります。塩分や蛋白の制限食でも美味しくなる調理法や心理面での相談など多岐にご相談いただいて結構です。もちろん腎臓については透析看護認定看護師・慢性腎臓病療養指導看護師の資格を持っており、知識・経験は十分あります(そのぶん若くはないですが)。真剣に病気と向き合おうと考える方は、何でもフランクにお聞きいただければ幸いです。

お知らせ
伊賀市にて泌尿器科を診療する「あきやま腎泌尿器科」についてご案内します。

モバイルサイト

http://www.akiyama-uro.com/

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